花咲く君は、いつか透明なハナになる

 私は、透明になるのが怖かった。

 当たり前に恋をして、みんなと同じように咲くものだと、信じて疑わなかった。

 人と違うことは、恥ずかしいこと。ダメなこと。
 だから、私は見つけてほしかった。

 あの物語の花姫のように、特別になりたかった。


 その少女は、いつもひとりぼっちでした。

 誰からも認識されなくて、話すこともできない。だけど、にこにこ笑っている不思議な子。


 透明になってしまった代わりに、少女は恋を知ったのです。