【第4章】#1
目の前の惨状を理解出来ず、真宏は情けなく下駄箱で固まっていた。ナップザックを捨てられて以来、何もなかったからまさかとは思っていたが、……下履きがズタズタにされていた。
兄に買ってもらったローファー。まだ、半年も履いていないのに。
……なんだよ、これ。
「俺が買ってあげたいから」とバイトをしてくれて一緒に買いに行った。
自分も嬉しかったけど、それ以上に涼雅の「大きくなったな」と嬉しそうに笑いかけてくれたあの顔が今でも忘れられない。
「……どう、しよう」
誰も居ない昇降口でローファーを抱きしめ思わずしゃがみ込む。
……靴は涼兄に隠せないじゃん。
何より、これを明日から履けないことの方が悔しい。
それに今日だってどうやって帰れと言うのだ。
……なんで、こんな目に遭わなきゃいけないんだよ
目の前の惨状を理解出来ず、真宏は情けなく下駄箱で固まっていた。ナップザックを捨てられて以来、何もなかったからまさかとは思っていたが、……下履きがズタズタにされていた。
兄に買ってもらったローファー。まだ、半年も履いていないのに。
……なんだよ、これ。
「俺が買ってあげたいから」とバイトをしてくれて一緒に買いに行った。
自分も嬉しかったけど、それ以上に涼雅の「大きくなったな」と嬉しそうに笑いかけてくれたあの顔が今でも忘れられない。
「……どう、しよう」
誰も居ない昇降口でローファーを抱きしめ思わずしゃがみ込む。
……靴は涼兄に隠せないじゃん。
何より、これを明日から履けないことの方が悔しい。
それに今日だってどうやって帰れと言うのだ。
……なんで、こんな目に遭わなきゃいけないんだよ

