冷たい風が肌を撫でた。頭の中の雑音が消えていき、ただ自然の一部になったかのような感覚になった。これがみんながよく言っている「ととのう」というやつなのだろうか。
――温泉を堪能した後は、お腹の虫がなく時間だ。
館内の食堂?のような場所で軽く食事をすることにした。念の為、おばあちゃんには遅くなると連絡を入れてある。
昔ながらの囲炉裏から、炭火と魚の焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。
じっくりと焼き上げられた魚を啜り、冷たいお茶で流し込んだ。五臓六腑に染み渡っていくのがわかった。
いい旅だった。感想は家に帰ってからこの思い出をゆっくりと思い出しながら日記に書こうと思った。
『八月四日』
目が覚めると、なんだかいい匂いがした。ハーブのアロマのような…。とにかく嗅いだことの無い匂い。
それは僕の髪の毛からするものだとすぐにわかった。シャンプーでも変えてのだろう。そう思い、起き上がろうとしたら、足がパンパンに筋肉痛になっていた。昨日は部活はなかったはず。とりあえず、頑張って起き上がり、机に座り日記帳を開いた。
『八月三日
今日は、思いつきで箱根まで行ってきちゃった。いろんなところを歩き回ったので筋肉痛になっていると思うけどごめん(笑)
じゃあ、サクに言われた通り、行ったところとか感想とかを長々と書くから時間があったら読んでね。』
それから彼女の長々と書いてある箱根での思い出を黙々と読んだ。隣に置いてある写真を一緒に見ながら。
読み終えて、これと同じように一人旅をすれば擬似デートになるのではと、自分でも気持ちの悪いと思うことを考えてしまった。
「何考えてんだ。僕は…」
思わず口に出してしまった。それくらい自覚のあるキモさだった。それではまるでストーカーじゃないか。そう思いながらも片手にはすでにスマホで『箱根湯本 行き方 最短』と検索し始めていた。
居間に行くと、お土産らしきものが置かれていた。
「サクおはよう。アキちゃんが昨日、箱根に行ってきたみたいで、それお土産」
『ちもと 湯もち』と書かれたものが置いてあった。すでに二つほど食べられていた。
一つ手に取り、口に入れた。びっくりするくらい滑らかなマシュマロのような食感だった。柚子の爽やかな香りが鼻を抜けた。そして、薄切りの羊羹がアクセントになっていて美味しかった。
――温泉を堪能した後は、お腹の虫がなく時間だ。
館内の食堂?のような場所で軽く食事をすることにした。念の為、おばあちゃんには遅くなると連絡を入れてある。
昔ながらの囲炉裏から、炭火と魚の焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。
じっくりと焼き上げられた魚を啜り、冷たいお茶で流し込んだ。五臓六腑に染み渡っていくのがわかった。
いい旅だった。感想は家に帰ってからこの思い出をゆっくりと思い出しながら日記に書こうと思った。
『八月四日』
目が覚めると、なんだかいい匂いがした。ハーブのアロマのような…。とにかく嗅いだことの無い匂い。
それは僕の髪の毛からするものだとすぐにわかった。シャンプーでも変えてのだろう。そう思い、起き上がろうとしたら、足がパンパンに筋肉痛になっていた。昨日は部活はなかったはず。とりあえず、頑張って起き上がり、机に座り日記帳を開いた。
『八月三日
今日は、思いつきで箱根まで行ってきちゃった。いろんなところを歩き回ったので筋肉痛になっていると思うけどごめん(笑)
じゃあ、サクに言われた通り、行ったところとか感想とかを長々と書くから時間があったら読んでね。』
それから彼女の長々と書いてある箱根での思い出を黙々と読んだ。隣に置いてある写真を一緒に見ながら。
読み終えて、これと同じように一人旅をすれば擬似デートになるのではと、自分でも気持ちの悪いと思うことを考えてしまった。
「何考えてんだ。僕は…」
思わず口に出してしまった。それくらい自覚のあるキモさだった。それではまるでストーカーじゃないか。そう思いながらも片手にはすでにスマホで『箱根湯本 行き方 最短』と検索し始めていた。
居間に行くと、お土産らしきものが置かれていた。
「サクおはよう。アキちゃんが昨日、箱根に行ってきたみたいで、それお土産」
『ちもと 湯もち』と書かれたものが置いてあった。すでに二つほど食べられていた。
一つ手に取り、口に入れた。びっくりするくらい滑らかなマシュマロのような食感だった。柚子の爽やかな香りが鼻を抜けた。そして、薄切りの羊羹がアクセントになっていて美味しかった。

