ウツシアイ

彼女の名前は『めい』という。漢字はわからない。もしかしたらひらがななのかも。
「お、感想聞いてもいいですか。今、暇なんで」
「ごめんね、友達とこれからここで勉強するからまた今度ね」
「あーそれは残念です。また今度、感想聞かせてくださいね」
「うん、またね」
そう言って、手を振って、先に勉強を始めていた駿のところに戻った。
「ごめん、お待たせ」
椅子に座り、鞄から
「俺以外に仲良い奴いたんだな」
駿は嬉しそうに笑ってそう言った。なんか駿が私の保護者みたいだなって思ったけど、特に気していないから突っ込まなかった。
「うん。でもサクには言わないでね」
「え、なんで?」
「なんとなくだよ」
そう返したけど、本当はしっかりと理由があった。それはめいさんがサクの友達ではなくアキとして…初めてできた私の友達だから。
「そっか。じゃあ言わないでおく。よし、この話は終わりな。勉強しようぜ」
駿がそういうので「ありがとう」とお礼を言って勉強を開始させた。
それから私たちはお互いの不安なところを教え合い、初めての勉強会は私の中では楽しく終わることができた。
サクのことについて色々教えてもらうってことで勉強会をしたのに、すっかり忘れていて、思い出したのが就寝前だった。また今度聞けばいいかと思い、眠りについた。