「あー、悪いな。今日はこいつに徹底的に教えないと本気でまずいんだ。お前らいたら楽しくて遊んじゃうだろ?」
すかさず駿がフォローを入れてくれた。やっぱりまだサクの友達と一緒に遊んだりできなかった。
「確かに、この間の漢字テストもギリギリ合格点だったもんな。あ、でも、思ったんだけどさ、あのサクでも前回の中間テスト満点近かったのって駿が教えてたからだったのか。駿。今度は俺らにも教えろよー」
そう言って自分たちの席へと行ってしまった。
「ありがとう、駿。いつもごめんね」
私が、なんでサクの友達といえど喋るのが苦手なのか。それは、私が必死に他人と話をしても、周囲の記憶の中ではすべてサクとして上書きされていく絶望からだった。過去にそういうことがあったからといまだに引きずっているのを自分でも未練がましい女だと思っている。その分、駿とは気軽に話せている。彼だけはきちんと私を友達としてみてくれる。正確にはもう一人いるけど。
「いいんだよ。ゆっくり慣れていけば」
そう笑って言ってくれた。私はもう一度「ありがとう」とお礼を言って、自分の席に座り、今日の準備を始めた。
放課後になり、私の提案で学校の図書室で勉強することになった。
ここは私が部活がない放課後とか、昼休みによく来ている。
中にはいると奥の方まで歩き、四人掛けのテーブルが三つ連なった長い机の一番奥に腰を下ろし、駿は私の前に腰を下ろした。
「ここ私語厳禁じゃないの?」
鞄を隣の椅子に置いてから体を前に出し、私にしか聞こえないくらいの声でそう言った。
「いや、迷惑にならないくらいの声量なら問題ないよ。あと、ちょっと待ってて」
私も駿と同じように自分が座るところの隣に鞄を置き、そのまま彼を置いて、この図書室の貸し出し受付まで歩いた。
「あ、朔夜さん。お昼ぶりですね」
カウンターに座っている一つ学年の下の女の子。今年の五月から図書委員として、お昼と放課後にこの図書室の貸出の担当をしている。他にも本とかの整理をしているらしい。
このことはこの図書室にいるときだけ会話をしている。私がこの図書室にいるとき以外話しかけないでと頼んだのだ。もちろん彼に迷惑をかけないため。それと、さっき言っていたもう一人とは彼女のことだ。
「お昼ぶりだね、めいさん。先週勧めてくれた本読んだよ」
すかさず駿がフォローを入れてくれた。やっぱりまだサクの友達と一緒に遊んだりできなかった。
「確かに、この間の漢字テストもギリギリ合格点だったもんな。あ、でも、思ったんだけどさ、あのサクでも前回の中間テスト満点近かったのって駿が教えてたからだったのか。駿。今度は俺らにも教えろよー」
そう言って自分たちの席へと行ってしまった。
「ありがとう、駿。いつもごめんね」
私が、なんでサクの友達といえど喋るのが苦手なのか。それは、私が必死に他人と話をしても、周囲の記憶の中ではすべてサクとして上書きされていく絶望からだった。過去にそういうことがあったからといまだに引きずっているのを自分でも未練がましい女だと思っている。その分、駿とは気軽に話せている。彼だけはきちんと私を友達としてみてくれる。正確にはもう一人いるけど。
「いいんだよ。ゆっくり慣れていけば」
そう笑って言ってくれた。私はもう一度「ありがとう」とお礼を言って、自分の席に座り、今日の準備を始めた。
放課後になり、私の提案で学校の図書室で勉強することになった。
ここは私が部活がない放課後とか、昼休みによく来ている。
中にはいると奥の方まで歩き、四人掛けのテーブルが三つ連なった長い机の一番奥に腰を下ろし、駿は私の前に腰を下ろした。
「ここ私語厳禁じゃないの?」
鞄を隣の椅子に置いてから体を前に出し、私にしか聞こえないくらいの声でそう言った。
「いや、迷惑にならないくらいの声量なら問題ないよ。あと、ちょっと待ってて」
私も駿と同じように自分が座るところの隣に鞄を置き、そのまま彼を置いて、この図書室の貸し出し受付まで歩いた。
「あ、朔夜さん。お昼ぶりですね」
カウンターに座っている一つ学年の下の女の子。今年の五月から図書委員として、お昼と放課後にこの図書室の貸出の担当をしている。他にも本とかの整理をしているらしい。
このことはこの図書室にいるときだけ会話をしている。私がこの図書室にいるとき以外話しかけないでと頼んだのだ。もちろん彼に迷惑をかけないため。それと、さっき言っていたもう一人とは彼女のことだ。
「お昼ぶりだね、めいさん。先週勧めてくれた本読んだよ」

