誕生日


今日は遅刻して悪目立ちしたくないし、髪型もメイクもばっちり決めたかったし、余裕をもって登校したかったのに。

こころの中でママのばかばかばーか!と走るステップに合わせて悪態をついていたら、イライラがどんどん膨らんでいく。

それが爆発しそうになる寸前で無事に学校へ着いた。

門をくぐったとたん予鈴が鳴り、焦りとダッシュの汗が額からダラダラ垂れてくる。

靴箱で何名かの生徒も慌てた様子で教室へ駆けていく。

その波に乗ってわたしも自分の教室へ滑り込んで時計を見上げれば、朝礼開始のチャイムが鳴る1分前。

ギリギリセーフ。


「ヨリちゃんおはよー!ハッピーバースデー!」

「わあ!ありがとー!」


席に向かう途中で一番仲の良いクラスメイトがわたしに駆け寄ってきて、袋いっぱいに詰められたお菓子をくれた。

しかもわたしの机、何やら風船とリボンと落書きで装飾されている。


「じゃーん!」

「わー!なにこれ最高じゃん……!」