誕生日


「はあ、はあ、……」


朝も走って放課後も走って、なんだか今日は走りすぎて疲れた。

帰宅路の途中で息切れ。
ぜえぜえ言いながらも早足なのはやめずに歩く。


そういえば朝、わたしが家を出る前にママはごちゃごちゃ何か言っていた。

もしかしてこのことだったのかな。

レシピ本もよくよく思い出してみると“パーティーメニュー極旨レシピ”とかそんな感じのタイトルだったかも。


「ママ……」


誕生日を楽しみにしていたのは、わたしだけじゃない。

ママだって、今日という日を特別な一日にしたいと思ってるんだ。




家についた。

玄関を開けて靴を脱ぎ捨てて、素早く廊下を抜けて。

激しくリビングのドアを開けたわたしは、キッチンにいるママに向かって叫んだ。


「ママ、わたしに誕生日をくれてありがとう!」


とびきりの笑顔で。




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