穢れた龍神と生贄の花嫁

「こんな時に俺を呼び出すとは何事だ」

 翔澪は水夜の体を引き寄せ抱きしめた。二人の体がキラキラと輝きだす。

(眩しくて、前が見えない……!)


 光が消え、水夜が目を開けるといつの間にか湖の前にある鳥居の前にいた。どうやら神域を出たらしい。

「水夜!?やはり生きていたのか!それじゃ、その男性は龍神様の人としてのお姿……!?」

 水夜たちの前には、翔澪と水夜を見て驚愕する清四朗と珠奈がいた。

「水夜!?それに、なんて美しい方……」

 珠奈は水夜を見て怒ったような表情をするが、すぐに翔澪を見てうっとりとした顔になる。そんな珠奈に翔澪は心底嫌そうな視線を向けた。

「龍神様。お呼びだてして申し訳ありません」
「一体何の用だ。俺はお前たちに用はない。早々に立ち去れ」

 そう言って、翔澪は水夜を連れて歩き出そうとする。だが、慌てて清四朗が立ちはだかった。