穢れた龍神と生贄の花嫁

 珠奈は怒りでわなわなと震える。そんな珠奈を憎らしそうに見ながら、ふと父親の清四朗は口を開く。

「そういえば、水夜を生贄に差し出した龍神様の湖は日に日に清らかになっているようだ。まさかとは思うが、水夜が生きているのかもしれないな」
「はぁ?水夜が生きてる!?」

 珠奈は気に食わないと言わんばかりの顔をするが清四朗は顎に手を乗せて考え込み、何かをひらめいたと言うようにニヤリと卑しい笑みを浮かべた。

「水夜が生きているなら、うまくいけばこの屋敷のために取り戻せるかもしれないな」