穢れた龍神と生贄の花嫁

「翔澪様!」

 男性は目を輝かせると後ろに下がってかしこまる。

「この娘は俺の花嫁だ。お前が触れて良い存在ではない」
「は?え?花嫁!?翔澪様いつのまに!?それに屋敷までこんな綺麗になって……!」

 驚く男性は翔澪と水夜、そして屋敷を見て手をバタバタさせている。

「久々に会えたと思ったらお前は相変わらず騒がしいやつだな。だがそうか、お前が形を持って現れることができるほどにまでなったか」

 翔澪が水夜を後ろから抱きしめたまま嬉しそうに微笑む。

(翔澪様のお知り合い?)