(こ、この状況は……)
翔澪の提案は、翔澪の背中を流すというものだった。水夜は濡れてもいいように襦袢だけの姿だ。
ドキドキしながらも翔澪の背中にお湯をかけ、手ぬぐいで背中を拭く。
(翔澪様の背中、とても大きくて男らしい……)
色は白く美しい見た目をしているが、やはり男性なのだと思わざるを得ない。
「そういえば、神様にも性別があるのですね」
ふと水夜は疑問を口にする。龍の姿の時は特にわからなかったが、声と人の姿が男性なので性別があるのだと思う。
「ああ、気になったのか?本来は神に性別も形もない。人が崇め敬うようになったとき、望む姿が形つくられるのだ。俺は男性としての姿で在ることを望まれた、だからこの姿だ」
「なるほど」
もしも翔澪が女性の姿であっても、さぞ美しかっただろうなと水夜は思う。
