穢れた龍神と生贄の花嫁

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「よし、今日で屋敷内全て掃除が終わりそうだな」

 二度寝から目が覚めて朝の支度と朝食を済ませると、二人はまた屋敷内の掃除を始めた。書庫や客間、廊下など昨日できなかった場所を掃除していく。掃除の最中、穢れが水夜を狙ってまた襲い掛かって来ることもあったが、翔澪がその度に祓い水夜を守った。

「水夜の気は清らかだから、穢れが寄って来てしまうのだろうな。まったく、水夜へ近づこうなどと許せぬな」

 翔澪はそう言って気難しそうな顔をする。

「穢れもそうだが、いずれ他の神にも水夜の清らかさが見つかってしまうかもしれん。やっかいだな……俺が守ってやればいいだけの話だが……」

 顎に手を乗せてぶつぶつと翔澪は呟く。あまりに小さい声で聞き取れない水夜はどうしたのだろうかと首を傾げた。

「翔澪様?」
「あ、ああ。なんでもない。そんなことより、屋敷内の掃除は全て終わったな。疲れていないか?」
「翔澪様が一緒に掃除してくれたおかげで全然疲れていません。むしろ楽しかったですよ!」