穢れた龍神と生贄の花嫁

(翔澪様と、一緒に!?)

 目を丸くして顔を真っ赤にする水夜を見て、翔澪はクックックと楽しそうに笑った。

「ははは、冗談だ。水夜は本当に可愛いな!いや、俺は本気にしてもらっても構わないが、一緒が無理だと言うなら水夜が先に入ってくれ」
「翔澪様、酷いです!か、からかわないでください……!」

 平然とした顔で驚くようなことを言うのだから、心臓がいくつあっても足りないと水夜は思う。手で顔をパタパタと仰ぐ水夜を見て、翔澪は急に真剣な表情になった。

「からかってなどいない。お前は俺の花嫁だ。いずれは一緒に入りたいと思っている。お前の心の準備が整えばすぐにでもだ」

 そう言って、翔澪はそっと水夜の頬に手を伸ばし、優しく撫でる。その仕草はとても優しいのにあまりに色っぽく、水夜の心臓は大きく跳ね上がった。

「だが、まだ先のことになるだろう。俺はいつまでだって待てる。だから、今はほら、先に入っておいで」
「は、はい……」