私がムスっとした表情を作って横を向くと、公平はどこか悪戯っぽく意味深な笑みを浮かべた。
そして、パンパンと勢いよく2回手を叩くと、公園中に響き渡るような大きな声をあげ始めた。
「よーし、おまえらっ。早速試合始めんぞー!!!」
さっきまで自分たちとは何の関係もないと思っていた子どもたちに向かって、公平はまるで長年チームを率いている監督のように、次から次へと慣れた手つきでテキパキと指示を出していった。
「タカシはサード! ケンジは外野守れ! ほら、ボサッとしてねーで位置につけ!」
あまりの手際良さと、急すぎる展開に状況を全く掴めない私は、ただただ口をポカンと開けて首を傾げるばかり。
「驚いただろ。こいつら、俺の仲間」
呆然と立ち尽くす私の顔を覗き込みながら、公平は八重歯をむき出しにして、太陽にも負けないくらい誇らしげな顔いっぱいに笑ってみせた。


