あぁ――…
公平だ。
どうしようもないくらい、息が止まるほど大好きな公平だ。
もう二度と聴くことはできないと諦めていた彼の声で、またあの口癖を聞けるなんて、夢にも思わなかった。
あの日々から歳月を重ねて、少し大人びてシャープになった横顔。
それでも、ふとした瞬間に覗かせるあの頃の面影は、やっぱり眩しいほどキラキラと輝いている。
あの日、あのプールサイドで、あの屋上で、私が胸を焦がして恋をした――紛れもない公平だった。
……あぁ、だめだ。
喉の奥が熱くなり、胸が痛いほど締め付けられる。
公平依存症――…
6年という月日で誤魔化そうとしていたけれど、やっぱり私から公平を奪ってしまったら、あとには何も残らないんだ。
「……笑うな、ばか」
絞り出すような私の声に、公平はまた可笑しそうに目を細めた。


