全てがキミだった


「あの人、ただの友達なんかじゃないでしょ?高校の時、好きだったの?」

梓は、本当に小学生なのだろうか。
まるで、綾と会話しているかのようだ。

「『好きだった』じゃなくて、今でも好きなのっ」

――そう。
今でも好きなんだ。

キラキラ輝いていて、いつまでも少年のような瞳をしている公平の事が、相変わらずどうしようもないくらい好きなんだ。

高校生の頃から、何も変わっていない。
大人になれば、自然とこの想いも消えていくものだと信じていたのに。
年を重ねても、彼に対する気持ちの熱量だけは、あの日と何も変わらないままだった。

「亜美もさ、もう23なんだし、しっかり答え出すべきだと思うよ。子供じゃないんだからさ」