そしてまた、君と変わらぬ夏を過ごす




そんな会話をしたのが、つい3日前。

メッセージで連絡する、と言われたから待っていたものの、一向に連絡は来なかった。


まあ、まだ夏祭りには程遠いからな。

そう思う時点で、俺はもしかしたら、瑞葉のこと____。


なんて思いが、少しだけ浮かんだ。

そんなわけないのに。


そう、悶々としていると、俺のスマホに通知が来る。

どうせゲームの通知。
そう思いながらも、瑞葉からの連絡を期待してしまう俺がいた。

【mizuha】


あ、

「どうしたんだよ、湊。……もしかして、瑞葉ちゃ……いや、朝霧(あさぎり)さんから?」


「そう、瑞葉から。てかなんでいきなり朝霧さん、なんて呼ぶようになったんだよ。瑞葉でいいだろ」

俺も黎明(れいめい)から星埜(ほしの)呼びに変えようかな、なんて思っていたところで、黎明が言う。


「お前……付き合ったんじゃないの?嫉妬とかないわけ?」

「付き合ってねえし。それともあれか?俺に星埜さんって呼ばれてえのか?」


そういうと、慌てて黎明が言った。


「お前にそう呼ばれると寒気がするからやめてくれ。せめて星埜で」


「ごめん。普通に黎明でいいや」

「なんだよー。ま、いいけどさ」


黎明の笑顔には、明らかに俺への呆れが混じっている。

それでもいい、と思う俺も大概なのかもしれない。

ただ今は、瑞葉も、アイツも忘れて。
ふたりで笑ってられたら、それでいい。