そしてまた、君と変わらぬ夏を過ごす



__そこには、俺が恋い焦がれていたひとがいた。


「ほら、大丈夫じゃないじゃん」

「……みたいだな」


無理に笑ったって意味がない。

だって、瑞葉相手に騙せるわけがないから。


「ほら、あっち行こ」


そう、瑞葉に手を引かれる。


「……ありがとな」

「何?いきなり。そんなのよりあたしは告白の返事のほうがほしいんだけどー」


冗談めかして笑うのは、瑞葉なりの優しさだろうか。

昔から不器用だったもんなぁ、と、思い出す。


けれど、その不器用な優しさに何度も救われてきた。