〝僕〟の話

青春・恋愛

〝僕〟の話
作品番号
1790911
最終更新
2026/09/09
総文字数
12,864
ページ数
2ページ
ステータス
完結
いいね数
0
   気づき

 恋に落ちたと気づくまで大分時間が掛かった。相手は同性だったから。
〝同性愛〟は遠い世界だった。それが…
 気がつけば目で追っている。他の人と仲良くしてると嫉妬に駆られる。相手が同性でも異性でも。そのうち相手のことを全て把握してないと不安になった。そんなの実の親だって無理だってことすら頭から抜け落ちていた。
 意識しだした途端、自分の性別に疑問を持ち始めた。彼女と違って、自分は男なのじゃないのか、と。
 疑問は膨らんでやがて強い意志となって、叫び始めた。
〝自分は男だ!〟
あらすじ
同性の子を好きになった事から、自分の性自認への疑問を深めた〝僕〟。けれどそれが「恋心」なのか「独占欲が強いだけ」なのか分からなくなる。そんな中「自分は男」という感覚だけが強く訴え出す。同時に精神を病んでいき、そして計画を実行する。気づいたのは病院のベッドで生き残ってしまったことを悔やむ。性自認への疑問と希死念慮が消えていることに気付く。その時流した涙の意味は確かに自分が死んだことへの悲しみだった。

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