群青イマヂネリ〜バーチャル・イクスペリエンス〜


夢。あなたはいくつある?
わたし? わたしは三つ。
でもね、少し違うんだ。

「黎夜! 早く!」
「すぐ行くから待ってろよ、結愛!」
過去は、
「こら。気をつけていくんだぞ」
「うん! パパは今日も撮影遅いの?」
「うん」
「えー、結愛と遊ぶ約束は?」
「ごめん」
「ぶー」
未来は、
「母さん。母さんも今日、執筆遅いの? もしかして収録ある?」
「うん、収録はないよ。執筆はあるけど、でも夕方までには終わるかな?」
「やっったー! じゃ、また読ませてくれる?」
「もちろん」
「黎夜だけ、ずるい」
「じゃ、行ってきますー!」
「あ、ずるい! 結愛も!」
変えられる。
「早いね。あの子達が生まれてもう小学生になるなんて」
「だな」
「莉人は、いいよね。わたしより、年下だし。わたしなんか、どんどんおばさんになっていく……」
「ふふ。僕の方が年下でも君の妹と同い年だよ?」
「ぐ。正論を!」
「はあ。あれから、何年経つのかな?」
「大変だったねぇ」
「ホント」
過去は、未来は、変えられる。
でもそれは、そこにいる人たちが努力しないと未来は変えられない。

そう思えるまでに、長い時間がかかってしまったれけれど。

「さて、僕らも行きますか」
「うん!」
未来は青い群青の中に。