その他
完
瀧本飛鳥/著

- 作品番号
- 1790818
- 最終更新
- 2026/09/01
- 総文字数
- 2,106
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
「ねえ」
僕は声をかけた。
「彼女。そこのオジョウサン」
くるりと彼女が振り返り僕を見上げた。僕は言った。
「それやるんだったら、僕と行かない?」
彼女はどこへとは聞かず、小さく頷いて僕のところへ来た。僕は彼女の細い腕に自分の腕を絡ませてゆっくりと歩いた。その腕はまだ乾いたままだった。
切符を買い、電車を待つ間、彼女は一言も喋らず、僕も話さなかった。
電車に揺られ、静かな車内で、僕らだけになっても言葉が交わされることはなかった。
駅に降り立った。空っぽになった電車は細々とした風情で走り去っていった。
電車がいなくなった後、駅には僕ら二人だけが残っていた。
僕は声をかけた。
「彼女。そこのオジョウサン」
くるりと彼女が振り返り僕を見上げた。僕は言った。
「それやるんだったら、僕と行かない?」
彼女はどこへとは聞かず、小さく頷いて僕のところへ来た。僕は彼女の細い腕に自分の腕を絡ませてゆっくりと歩いた。その腕はまだ乾いたままだった。
切符を買い、電車を待つ間、彼女は一言も喋らず、僕も話さなかった。
電車に揺られ、静かな車内で、僕らだけになっても言葉が交わされることはなかった。
駅に降り立った。空っぽになった電車は細々とした風情で走り去っていった。
電車がいなくなった後、駅には僕ら二人だけが残っていた。
- あらすじ
- ある日出会った〝僕〟と〝彼女〟。〝僕〟が声をかけたことで二人の世界が始まり出す。寂れた海沿いの電車から途中下車して砂浜をただ歩く二人。そのうち〝彼女〟に変化が。コンビニであんまんを買って食べた。その後元の砂浜に戻ってまた歩き続けある箇所に身を寄せ合う二人。〝彼女〟に眠気が寄せて来て二人の時間が崩れる。〝僕〟は〝彼女〟を抱えて電車へ。乗っているうちに寝てしまう〝彼女〟と別れ、自分の帰る場所に向かう。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…