∞8《インフィニティ・エイト》

 私はコンビニ前のベンチに腰を下ろして、早速アイスの箱を開けた。
 リクは隣に立ったままホットスナックを頬張る。

「いただきます!」

 アイスのうち一つが星型になっていた。

「わあ! 星ポポロ! ついに出た!!」
「星ポポロってなんだ?」

 リクがフランクフルトをかじりながら聞く。

「百分の一の確率で出てくる星型のポポロなの。これが出ると幸せになれるんだって。これまで一度も出たことなかったんだ」

「へー」

 自分から聞いたくせに、リクってば興味なさげな相づちをうつ。

 星ポポロをピックで刺して、ソラにさしだす。

「ソラ。ソラに星ポポロあげる。はい!」

「え? でも夏美が当てたんでしょ」

「いいの。ほら」

「……あ、ありがとう」

 ソラは戸惑いながらアイスを口に入れた。

「おいしいね」

「ふふふ。そうでしょー? 私もこれ大好き」

 唐揚げも食べ終えたリクは、紙袋をクシャクシャに丸めて店先のゴミ箱にシュートした。

「よくそんなことできるな、兄貴。俺には真似できない」

「心配しなくてもリクにはあげない。安心してよ」

 リクは甘い物が大嫌いだもんね。