いつもと同じ朝。
引っ越しさえなければ、明日も明後日もその先も、ここで二人と同じ景色を見ているはずだったのに。
学校まで続く商店街は、古き良き町並みという言葉がピッタリの場所だ。
昔ながらの惣菜店や金物屋、個人経営の服屋が軒を連ねる。
店のカウンターに古めかしいラジカセが置かれていて、ローカルラジオのパーソナリティーがリスナーのメールを読み上げている。
花壇にはひまわりが植えられていて、まっすぐ空を見上げて咲いている。
「私たち、はじめてのおつかいは、そこの精肉店でポテトサラダを買うことだったよね」
「あー、覚えてる覚えてる。夏美が通りかかる人全員に挨拶したあげく、ネコにまで挨拶するから、こんな近所の店で買い物するだけなのに一時間もかかってさ」
文具店の入り口で寝ているネコのミーコ。
私がはじめてのおつかいをした日からここにいる。
あの日子猫だったミーコは、今ではかなりのおばあちゃん猫だ。
そっと手を伸ばしてミーコの頭をゆっくりと撫でる。
「ミーコ。今日もかわいいねぇ。これまでありがとうね。いつかまた会いに来るから、その時まで元気でいてね」
ウトウトしていたミーコは私の方をちらりと見て、あくびをした。
引っ越しさえなければ、明日も明後日もその先も、ここで二人と同じ景色を見ているはずだったのに。
学校まで続く商店街は、古き良き町並みという言葉がピッタリの場所だ。
昔ながらの惣菜店や金物屋、個人経営の服屋が軒を連ねる。
店のカウンターに古めかしいラジカセが置かれていて、ローカルラジオのパーソナリティーがリスナーのメールを読み上げている。
花壇にはひまわりが植えられていて、まっすぐ空を見上げて咲いている。
「私たち、はじめてのおつかいは、そこの精肉店でポテトサラダを買うことだったよね」
「あー、覚えてる覚えてる。夏美が通りかかる人全員に挨拶したあげく、ネコにまで挨拶するから、こんな近所の店で買い物するだけなのに一時間もかかってさ」
文具店の入り口で寝ているネコのミーコ。
私がはじめてのおつかいをした日からここにいる。
あの日子猫だったミーコは、今ではかなりのおばあちゃん猫だ。
そっと手を伸ばしてミーコの頭をゆっくりと撫でる。
「ミーコ。今日もかわいいねぇ。これまでありがとうね。いつかまた会いに来るから、その時まで元気でいてね」
ウトウトしていたミーコは私の方をちらりと見て、あくびをした。



