「おそよう夏美。なんだその寝ぐせ!」
「うるさい」
開口一番、リクがテンション高めに言う。
明るくて元気だけど、一言二言多いのが玉にキズなんだよね。
普通出会い頭で女の子にねぐせ指摘するかなー。
「髪くらいちゃんと直せよ。今日は最後の思い出作りなんだからさ!」
「別に誰に見られるわけでもないでしょ」
「俺たちに見られてるだろうが!」
「それがどうしたの」
軽口を叩き合っていると、ソラがふっと微笑んだ。
「……今起きたばかりなんだ? お寝坊さんなのは夏美らしいよね」
「でしょ?」
「肯定するな!」
リクがツッコミを入れる。
いいじゃん? 私、昔っから早起き苦手だもん。
「外行くなら食べるもの買わないと。冷蔵庫ももうないからさ」
急いで部屋に戻ってショルダーバッグを取った。
玄関に走ってサンダルをはく。
リクは満足そうに頷いて、私の腕を引いた。
「んじゃ、行くぞ! ついでに、夜は祭な!」
「はいはい」
夏の朝の空気の中、リクが足取り軽やかに先を行く。
セミの鳴き声、アスファルトから昇る蜃気楼、生ぬるい風、やけつく太陽の光。
雪国新潟といえど、夏はひたすら暑い。
帽子をかぶればよかったなぁ。
手をひさしにして見上げた空は青く澄み渡っていて、入道雲が浮かんでいる。
空を遮るような大きな建物が学校くらいしかない田舎。
「うるさい」
開口一番、リクがテンション高めに言う。
明るくて元気だけど、一言二言多いのが玉にキズなんだよね。
普通出会い頭で女の子にねぐせ指摘するかなー。
「髪くらいちゃんと直せよ。今日は最後の思い出作りなんだからさ!」
「別に誰に見られるわけでもないでしょ」
「俺たちに見られてるだろうが!」
「それがどうしたの」
軽口を叩き合っていると、ソラがふっと微笑んだ。
「……今起きたばかりなんだ? お寝坊さんなのは夏美らしいよね」
「でしょ?」
「肯定するな!」
リクがツッコミを入れる。
いいじゃん? 私、昔っから早起き苦手だもん。
「外行くなら食べるもの買わないと。冷蔵庫ももうないからさ」
急いで部屋に戻ってショルダーバッグを取った。
玄関に走ってサンダルをはく。
リクは満足そうに頷いて、私の腕を引いた。
「んじゃ、行くぞ! ついでに、夜は祭な!」
「はいはい」
夏の朝の空気の中、リクが足取り軽やかに先を行く。
セミの鳴き声、アスファルトから昇る蜃気楼、生ぬるい風、やけつく太陽の光。
雪国新潟といえど、夏はひたすら暑い。
帽子をかぶればよかったなぁ。
手をひさしにして見上げた空は青く澄み渡っていて、入道雲が浮かんでいる。
空を遮るような大きな建物が学校くらいしかない田舎。



