屋台をひととおり巡った後、神社の境内の奥へと向かった。
人が少なくて、夜風が涼しいな。
「なんか、終わっちまうの寂しいよな。このまま終わらなければいいのに」
リクがぽつりとつぶやく。
終わりが寂しいのは、私も同じ。
──ヒュルルル、ドンッ!
夜空に、大輪の花が咲いた。
鮮やかな光が辺りを照らし、祭の喧騒が境内を包む。
人々の波が、花火会場へと流れていく。
そんな中、リクが立ち止まった。
「夏美」
呼びかける声は、いつもの軽い調子とは違っていた。
「俺、お前のことが好きだ」
「え……?」
「ずっと言いたかった。今日言わないと、もう、言う機会ないから。本当は、陸上大会でメダル取って、その時言いたかった」
リクは真っ直ぐな瞳で私を見つめていた。
けれど次の瞬間、リクはふっと視線をそらした。
「でも……今すぐ答えを聞くのが怖いんだ。だから……明日、答えを聞かせてくれ」
それだけ言い残して、花火会場のほうへと駆けていった。
何も考えられないまま、ただ花火の音だけが響く。
そのとき。
「僕も、夏美が好きだよ」
静かな声がした。
振り向くと、ソラが私を見ていた。
「……ソラ……?」
「何度でも言うよ。忘れないで」
ソラの瞳は、どこか切なげだった。
「どれだけ離れたって、僕が好きなのは夏美。夏美が一番好きだから」
また、花火が上がった。
夜空に広がる光の下、ソラはどこまでも真剣な目で私に言う。
頭の中が真っ白になった。


人が少なくて、夜風が涼しいな。
「なんか、終わっちまうの寂しいよな。このまま終わらなければいいのに」
リクがぽつりとつぶやく。
終わりが寂しいのは、私も同じ。
──ヒュルルル、ドンッ!
夜空に、大輪の花が咲いた。
鮮やかな光が辺りを照らし、祭の喧騒が境内を包む。
人々の波が、花火会場へと流れていく。
そんな中、リクが立ち止まった。
「夏美」
呼びかける声は、いつもの軽い調子とは違っていた。
「俺、お前のことが好きだ」
「え……?」
「ずっと言いたかった。今日言わないと、もう、言う機会ないから。本当は、陸上大会でメダル取って、その時言いたかった」
リクは真っ直ぐな瞳で私を見つめていた。
けれど次の瞬間、リクはふっと視線をそらした。
「でも……今すぐ答えを聞くのが怖いんだ。だから……明日、答えを聞かせてくれ」
それだけ言い残して、花火会場のほうへと駆けていった。
何も考えられないまま、ただ花火の音だけが響く。
そのとき。
「僕も、夏美が好きだよ」
静かな声がした。
振り向くと、ソラが私を見ていた。
「……ソラ……?」
「何度でも言うよ。忘れないで」
ソラの瞳は、どこか切なげだった。
「どれだけ離れたって、僕が好きなのは夏美。夏美が一番好きだから」
また、花火が上がった。
夜空に広がる光の下、ソラはどこまでも真剣な目で私に言う。
頭の中が真っ白になった。





