∞8《インフィニティ・エイト》

「うわぁ。私、大凶……。学業努力せよ、失せ物出てこずだってさ」

「あはははは! 俺大凶なんて初めて見た! すっげー。入ってるもんなんだ」

「そういうリクは何?」

「吉」

「いばることじゃないじゃん!」

 ぴらぴらと見せられたくじには確かに、吉と書かれている。

「それじゃあ夏美、これと交換しよう」

 ソラが自分のくじを夏美にくれた。

 そこには【大吉】という文字が踊っている。

「いいの? ソラが引いたのに」

「転居、障りなし。健康、問題なし。引っ越すならこっちが叶ったほうがいいじゃない」

 ソラは笑顔で夏美の大凶を受け取って、財布に入れた。

「別にくじを交換したからって、兄貴の運が夏美と入れ替わるわけじゃないだろ」

 リクは面白くなさそうだけど、夏美は素直に受け取った。

「ありがとうソラ。お守りにするね」