∞8《インフィニティ・エイト》

 学校を出て、本日のメインイベント会場である神社についた。

 境内には赤い提灯が灯って、屋台がずらっと並んでいる。

 ぽっぽ焼きにロングポテト、フルーツジュースにわたあめ、焼きそば。

 神社にはもうすでにたくさんの人が行き交っていた。

「夏美! 早くしろよ!」

「もう少し落ち着きなよ、リク」

「だって、これが夏美と過ごす最後の祭だろ? だったら思いっきり楽しまねぇと!」

 リクの言葉に、胸が少しだけ痛んだ。

 ──そうだ。これは、最後の祭。

 私は明日、福岡に発たないといけない。

 どんなに名残惜しくても。

「……そうだね。楽しもっか!」

 今は三人で過ごせるこの時間を大切にしたい。