教室に入ると、リクが窓際の自分の席にドサッと座る。
「……こうやって夏美と来るのも、最後なんだな。なーんか、変な感じ。夏休みがあけたあとも、夏美がそこに座ってそうな気がする」
私も休みに入る前の自分の席に座って、教室を見渡した。
机には、前にこの机を使っていた人が書いた落書きが残っている。
誰かが彫刻刀で彫り込んだ相合傘もあって、面白い。
黒板には、数式の痕がうっすら残っている。
私の後ろの席がソラ。
席は二ヶ月ごとにくじ引きで変わるから、三人バラバラな位置なこともある。
「こんなに静かな教室って、不思議だよな」
「今日は先生がいないからいくらでも居眠りできるよ。良かったねリク」
「うっせえ!」
「そういうこと言うなら、今後先生にかけられても助けないよ」
「それは困る!」
リクは物理と英語と数学と現代文の授業でよく寝ているから、先生たちから三年寝太郎という不名誉なあだ名をもらっている。
そして毎回先生たちに叩き起こされている。
嫌いな授業には身が入らないタイプなんだよね……。
ソラはどの授業も真面目に聞いているから、先生たちが星野兄弟を見分ける方法は『起きているほうがソラ』になっている。
「……こうやって夏美と来るのも、最後なんだな。なーんか、変な感じ。夏休みがあけたあとも、夏美がそこに座ってそうな気がする」
私も休みに入る前の自分の席に座って、教室を見渡した。
机には、前にこの机を使っていた人が書いた落書きが残っている。
誰かが彫刻刀で彫り込んだ相合傘もあって、面白い。
黒板には、数式の痕がうっすら残っている。
私の後ろの席がソラ。
席は二ヶ月ごとにくじ引きで変わるから、三人バラバラな位置なこともある。
「こんなに静かな教室って、不思議だよな」
「今日は先生がいないからいくらでも居眠りできるよ。良かったねリク」
「うっせえ!」
「そういうこと言うなら、今後先生にかけられても助けないよ」
「それは困る!」
リクは物理と英語と数学と現代文の授業でよく寝ているから、先生たちから三年寝太郎という不名誉なあだ名をもらっている。
そして毎回先生たちに叩き起こされている。
嫌いな授業には身が入らないタイプなんだよね……。
ソラはどの授業も真面目に聞いているから、先生たちが星野兄弟を見分ける方法は『起きているほうがソラ』になっている。



