木漏れ日の中の光

 私は適当に返事をしてから、私たちは食べ終わったので鞄を持ち、受付へ行った。

「ごめんね。結局、バタバタして話せなくて。今度、また話そうね。翔月ちゃん」

 凛さんは優しく私に問いかけて、仕事へ戻った。

 詩はバイバイと手を振って、私たちは外へ出た。

「美味しかったね」

 私はそう言うと、詩はよかったと安堵した様子で声に出した。

「翔月のいつもの顔見れて、安心したよ」

 詩は背筋を伸ばして、いつもより明るく振る舞っているように感じた。

「詩」

 私は詩を呼んだ。

「…なに?」

 振り向いた詩は今まで見たことのない顔つきをしていた。

「詩?」

 私はまた詩を呼んだ。

 なんだ、この感覚。

 嫌な予感がする。

 澄んだ目が私の方に訴える。

 詩は何かを思い悩んでいるように目を細めて、どこかを見て眉を顰めていた。

「ねぇ、詩?」

 私は空を見上げている詩に問いかける。

「さっきからどうしたの? 私の名前を呼んで。なんかあった?」

 ねぇ、詩。気づかないの?

 無理をしてるよね、詩。

 まだ、なにかあるの?

 私に言えないことがあるんじゃない?