木漏れ日の中の光

 頬杖をついた詩はニコニコと穏やかに私を見ていた。

 カフェの中は人が賑わっていて、私たちの声もかき消えそうだった。

 きちんと声が聞こえるように、私は前屈みになり、詩の声を聞き取る。

「心配?」

 私は首を傾げた。

「そうだよ。翔月はさ、距離が近くなったなぁと思ったらさ、急に離れた感じがしたから。何も話してくれないから。でも、分かってよかったよ。話してくれてありがとう」

 詩は私に言った後、水を一口飲んだ。

 その言葉を聞いた瞬間、私は周りが輝かしく見えた。

 星々が点々と散りばめていて、詩や店内にいるお客さんまでもが優しく鮮明にキラキラしていた。

「うん。こちらこそありがとう」

 私は口角を上げて、お礼を伝えた。

 詩は「こちらこそ」と軽く頭を下げた。

 ちょうど、頼んだ商品が運ばれてきた。

「お待たせしました。パフェ二つお持ちしました。これで以上ですね。伝票、こちらに置いておきます。ごゆっくりお過ごしください」

 入ったばかりの店員なのか、少しぎこちなさそうにしながらも丁寧に対応していた。

「「ありがとうございます」」