木漏れ日の中の光

 私はマスクを外して、詩に言う。

「そう。なにも聞いてこないところがいいんだよね」

 詩は頷いたタイミングで、店員さんがきて、水を置いた。

 私たちは水を一口飲んだ後、メニューを手に取り、何を頼むか悩んだ。

「翔月。なんか迷ってる?」

 詩はメニュー表に視線をうつしたあと、私に顔を向けた。

「迷ってる」

 私はメニュー表を両手で持って、睨めっこした。

「なにと迷ってるの?」

 詩は私に聞くと、すぐ答えた。

「このパフェとドリンクセットどちらにしようかなと」

 私は頭を抱えていたら、凛さんがやってきた。

「迷っているならこれがいいと思うよ。パフェ。うちの名物だから」

 凛さんはニンマリと笑って、メニュー表を指さした。

「あ、そうなんですか。では、パフェでお願いします」

「私もそれで」

 私と詩は凛さんがおすすめするパフェを頼んだ。

「じゃあ、思い切りフルーツのせるね」

 腕をまくり上げて、笑顔で仕事へ戻った。

 私たちは注文し終えたあと、沈黙が流れた。

 その沈黙を破ったのは、詩だった。