木漏れ日の中の光

 このアイドルも、体育の先生の雰囲気を感じさせられる。

「STELLA(ステラ)?」

 私は鈴子が見せてきた写真を目にして、言葉にする。

「そう、STELLA。ご当地アイドルなんだけど、この歌とメンバーの仲良さがバズって、全国デビューしたんだって。ねぇ、すごくない?」  

 鈴子はハマったばかりのアイドルを早口でまくし立てた。

 話していたら学校に到着したので、バスから降りた。

「はぁ、これから始まるのか」

 話したことで喉が乾燥したのか、鞄に入っている水筒を手に取り、飲んだ。

 少し休んでから、私たちは学校へと歩き出した。

 重い鞄に肩をかけて、鈴子と隣り合い、玄関先へと向かった。

 玄関先には学年問わずに、友達と和気あいあいと話したり、静かにひとりで教室へ向かっている人々がいた。

 この光景を毎日見ているが、まだ慣れない。

 女子だけの空間に、女子同士しか分からない言葉や行動が今の私には苦しくて怖い。

 混ざりあう人々の感情がより混ざり合って、ぐちゃぐちゃになりそう。

 人の目がただ怖い。