木漏れ日の中の光

「降りる方は順番に並んで、ゆっくりとお進みください」

 何回もアナウンスが流れていた。

 Tallのライブがあるので、駅員さんたちは混雑具合をシミュレーションしていたのだろう。

 誘導がスムーズだ。

 私もファンの後をついていき、ライブ会場を目指した。

「……やっぱ人いるな」

 Tallのファンは全国・世界にもいるので、ファンがたくさんいるのは当たり前だ。

 ファンの後についていくと、ライブ会場が見えてきた。

「やっとだ……」

 着いた。

 ライブ会場にはファンがごった返していた。

 これは会場まで辿り着けるかな。

 女子中学生一人で……

 私と同い年の子は、親が同伴でついてきている人が大半だ。

 まずは、会場へ辿り着かなければ…

 私は前へ前へと足を踏み出した。

 ただみんながいる所へ行った。

 すると、会場に着き、中へ入った。

 そこは見たことのない景色が広がっていた。

「……なにこれ」

 私は呟き、広がっている景色に唖然とした。

 どのくらいの規模なのか分からないけど、とにかく広くて、町全体がひとつになったかのようにホールが続いていた。

「うわぁ……」