木漏れ日の中の光

 大きい声で叫び、手を挙げた。

 もう少しで扉が閉まりそうだったので、自分の存在を知らせた。

「扉、閉まります」

 運転手のアナウンスと共に、バスは次の停留所へと向かっていた。

 バスを降りると、ちょうど乗ろうと思っていた電車が来たので急いで乗り込んだ。

「……セーフ」

 私は小さい声で言い、座れるところがあるか一目見ると、なかった。

 まぁ、仕方ないよね。

 今日はお兄ちゃんのライブだもん。

 電車の中でも、鞄に缶バッジをつけていたり、身体全体にいろんなグッズを身につけたりしているファンがいた。

 私と同じくらいの年の子が、友達とキャッキャと楽しそうに騒いでいた。

 そうだよね、人気だから。

 電車に揺られながら、着くまで窓を見つめた。

 窓の外から見える風景は、木々が生い茂りながらも少し光が差し込んで綺麗だった。

 トンネルを潜り抜けると、目的地の駅に到着する。

「間もなく、東追駅。東追駅~」

 到着駅に着くと、続々と降りる人がいた。

 あまりにも降りる人が多いので、アナウンスが流れた。