木漏れ日の中の光

 私は少し微笑んでから、小さめな遊園地へと早足で駆けていく。

 それから、私たちはパンダの乗り物やミニメリーゴーランドなどで遊んだ。

 全部、遊園地で見るものよりはるかに小さかったが、高校生でも乗れる大きさになっている。

 ここにあるもの全部、大体は乗れる。

「これ、乗ろうよ」

 私は翔月に言うと、うんと笑顔で返事をした。

 どの乗り物も高校生向けじゃないけど、私たちはとにかく楽しく遊んだ。

 現実なんて、ないくらいに。

 はしゃぎながら、私たちはありったけの体力を使って楽しんだ。

 私たちはマスクをしたままだったので、口周りや口の端まで汗でビショビショだった。

 それでも、マスクは欠かせない。

 誰も見ていないとしても。

 でも、お互い完全にマスクをしている訳ではない。

 鼻の下までマスクをおろしていた。

 翔月といるだけで、私はマスクを少し外している。

 外での食事も同じだ。

 本当は少し抵抗あったが、翔月がいるからすぐ外せた。

 食事をするときはご飯に夢中になるので、翔月と食べるなら外してもいいと思った。

 何気に外で外せたのはこれが初めてだった。