木漏れ日の中の光

 町中に声が響き渡り、私は最初恥ずかしくて俯いた。

 でも、なんかもうどうでもよくなって、翔月と叫び続けた。

 通りかかる人々から、“こいつら、ヤバイわ” “なにしてんの”と白い目で見られた。

 それでも、私はなんか胸が晴れた気分だった。

 どこかにしこりが出来ていたのが、消えかかっていた。

 まだ、少し残っているけど……

「翔月!」

「な~に?」

 私たちは走り続けたまま、話した。

「なんか気持ちいい!」

「……それはよかった! あはは」

 なにも考えずにただ走って、私たちは笑った。

 さすがにずっと走り続けていたので、お互い疲れて、息切れをした。

「…はぁはぁ」

 私はコンビニの前で翔月の手を離して、足を止めた。

「詩、大丈夫?」

「…だ、大丈夫」

 翔月は少しだけ息切れをしているが、まだ余裕そうだった。

「翔月はなんでそんな清々しい顔してんの。体力余り過ぎてるよ」

 膝を屈んでいたのを立ち上がり、私は隣にいる翔月に目を向けて話しかける。

「…いやいや、私もないよ」

 翔月は手を左右に振って、言葉にした。

「そう?」