木漏れ日の中の光

 私…なんかしたかな。

「翔月。話したいことがあるんでしょ。ねぇ!」

 私の方を全然見なくなった。

 翔月は私の言葉に顔を上げてから、口を開いた。

「…詩は肯定してくれる。でも、否定されるのが怖い。元から怖いけど、それ以上に怖くなってきたの。だから、私メッセージしなかった」

 なにを怖がっているのだろう。

 翔月は初対面のときから、独特のオーラを放っていた。

 自分で考えて、なにかを決めて、動くタイプなのかと最初は思った。

 関わるうちに翔月は人に寄りそってもらわないと不安になってしまうタイプなのかと感じるようになった。

「…私、怖くなるメッセージなんてしないよ」

 少し間を置き、私は翔月を見る。

 翔月は眉を顰めて、疑いの目を私に向けていた。

 声を発さなくても、態度で分かった。

「…本当だよ? 翔月」

 私が少し翔月に歩み寄り、また、声を掛ける。

 声が聞こえたのか、翔月は目を見開き、私の顔をじっと見ていた。

「…大丈夫だから。大丈夫」

 私は翔月を優しく包み込んだ。

「……っうう…ううう」

 私の胸の中で顔を預けて、強く背中を握り、声を押し殺すように泣いた。