木漏れ日の中の光

 ティッシュを勢いよく取り出して、鼻を噛んで、白い歯を見せて笑っていた。

「……私も水篠さんが泣くと思わなかったし」

 私は首で頷きながら、微笑んだ。

「…花染さん…いや、詩。これから、よろしくね」

「水篠さん」

「翔月って呼んで」

 小指を出して、優しく私に言う。

「翔月、よろしく」

 私も同じく、小指を出してにこやかに笑った。

 二人で小指を組んで、笑みが溢れていた。

 この時、私たちはマスク仲間で抱えているものは違っても、“仲間”ができたことが嬉しかった。

 まだ、私は知らなかったんだ。

 この出会いが私を変えていくことになるなんて。