木漏れ日の中の光

 友達には鈴子がいる。

 それでも、やるせない。

 お互いの好きを話して、相手を知って関係性を築いて、仲良くなっていく。

 私の心の中のモヤがくもり空から晴れわたるまでに時間がかかる。

 今も私の心はグレーのくもり空だ。

 だから、気持ちはものすごく分かる。

「同じ?」

 私の言葉を聞き返す。

「うん、私もそうだから」

 私は水篠さんの目を見据える。

 ただ、水篠さんは私の目をじっと見て黙っていた。

 目には涙がひとつ零れ落ちて、必死に天井を見上げながら、涙が零れないように手で拭っていた。

「水篠さん……」

 隣にいる水篠さんの背中を手でさすり、何も言わず私は傍にいた。

「……ごめん」

 赤く腫れた目を手で強く擦り、涙を押さえた。

 私は近くにあったティッシュを水篠さんの目の前に置き、慰めた。

「……ああ、こんなつもりじゃなかったんだけどな。今日、花染さんと話して、より親しくなるために家に呼んだのに。私が励まされるとは思わなかった。花染さんにはかなわないな。ハハハ」

 何も隠すことがなくなったかのように水篠さんはマスクを外した。