木漏れ日の中の光

「友達、いるよ。水篠さんは?」

 胸の中に熱い紅茶を流し入れて、心が温まっていく。

「うん、いる。でも、そこまで仲良くない」

 自分の指を弄りながら、私に端的に言う。

「なんでそんなこと」

「女子高にいれば、分かってくるでしょ。この人はみんなと仲いいから、このグループ。人は話をしながら、外見と中身を判断して、グループが出来上がってくる。友達は表面上の関係だと思ってる。自分の話しないしね」

 水篠さんは思い出したかのように深く息を吐いた。

 それを見た私は翔月を推察する。

「……それって、本音?」

 私は水篠さんから目を逸らした。

 水篠さんの本当の気持ちが聞きたかった。

 それは本当の気持ちなのだろうか。

 水篠さんは多分、嘘をついているのではないかと思えた。

 友達というカテゴリーがついているだけで、仲良くないと考えている。

 本当は仲良くなりたい。

 そう思っているに違いない。

 私の言葉に少し目を見開き、目を伏せた。

 図星なのか。

「……なんで、そんなこと…」

 水篠さんは唇を噛みしめて、椅子の上に体育座りをした。

「……なんとなく。私も同じだから」

 私も同じ。