木漏れ日の中の光

 ソファーから立ち上がり、私の近くにスマホを置き、翔月はソファーに戻った。

「これって……」

 見せられた写真は、どこの界隈の人気者なのだろうか。

 この美人は…分からない。

「配信アプリで美容インフルエンサーをしている美月ちゃん」

「へぇ」

 私は納得した。

 意外だった。

 SMEのように不思議でかつ不気味そうなのが好きかと思っていた。

 あ、そんなこと言ったらSMEに失礼か。

 「ごめんなさい」と心の中で謝った。

「美月ちゃんはね、本当にすごいんだよ。美容も抜かりないのはもちろん。いろんなことに興味を持って、意欲的に行動してるんだ」

 水篠さんは急に早口になり、笑みをこぼしていた。

 私がマスクを外して、紅茶を飲んでいるのを忘れて、私に顔を近づけて、目を輝かせていた。

 話を聞いていると、本当に好きなのが伝わってくる。

 好きって、いいよね。

 好きが誰かを元気にしてくれる。

「……あ、ごめん」

 水篠さんは私の顔に近づき、話をしていたのを我に返って、ソファーに戻った。

「…いや…大丈夫、うん。こっちに来てもらって大丈夫だから」

 私は後ろを振り向き、目を細めて口角を緩めた。