木漏れ日の中の光

 クラスメイトはうんと首で頷き、自分の席へと戻った。

「詩」

 鈴子は私を呼んで、手招きしていた。

「うん?」

 私は首を傾げて、鈴子のところへ駆け寄った。

「なに」

「いや……なんかやっぱり変わったよね」

「え?」

 私は鈴子の前の椅子に座り込み、なんで? そう思うの? と問いかける。

「だって、顔つき前と違うし。やっぱり、翔月さんに会ってからだよね」

 鈴子は頬杖をついて、私を見据える。

 その目は私の言動も見透かされている気がした。

 なにが私を変えさせたのか、どんなところが翔月と似ているのか。

 鈴子の目はなにもかも捉えるように私の目の奥まで透視しているかのようだった。

「……そうかもね」

 私は目を伏せて、返事をした。

 そうだと私が断定的になったら、鈴子はムッとするのは分かってる。

 鈴子の性格・思考は長年一緒にいるので大体、分かってきた。

「うん、変わった。それはそれで私悲しいけどね」

 鈴子は私の変化を喜んでいるように見えた。

 それでも、悲しさはあるのか。

 ――分からない。

 一緒にいて分かることもあるけど、私の中の感情までは分からないと思う。

「…そっか」