木漏れ日の中の光

 多分、鈴子が私の話を聞きたかったのは本心だと思うけど。

 根本的に私が抱えている問題をどう扱うかを考えていると感じた。

 鈴子はたまに情報屋みたいな所がある。

 知らない情報は私が持っていたいという雰囲気がある。

「……うん、ありがとう」

 私は今出来る精一杯の笑顔を浮かべた。

 お礼を言うと、ちょうど学校に着いた。

 バスを降りると、私は鈴子に気付かれないように息を吸って吐いた。

 翔月は私のことを丸ごと受け入れてくれていたが、鈴子はただ情報を伝えただけのような気がする。

 鈴子は鈴子なりに私を受け入れてくれたと考えよう。

 教室に入ると、他のクラスメイトが私が来た途端、真っ先に私に駆け寄ってきた。

「詩ちゃん。こないだはゴメン。無神経なこと聞いたよね。ゴメン」

 クラスメイトは申し訳なさそうに謝っていた。

 それが逆に私が申し訳なくなった。

「あ、いや。大丈夫だよ。あの時、私も悪かったから。そんな謝らないで。私が悪かったから」

 謝るクラスメイトに膝をかがめて、やめて、謝らないでと言うと、クラスメイトは上目遣いで私を見てくる。

「……分かった」