木漏れ日の中の光

 私が言ったことで悲しんでいる。

「……言っても分かってもらえないから」

 私は鈴子の視線をヒシヒシと感じていたが、目を合わせられなかった。

「私が受け止められないとでも思ってんの?」

 鈴子は少し怒った口調で私に言い放った。

「……そうじゃない。話しても馬鹿にされるのかなと思って」

 私は鈴子に言ってはいけないことを口にしてしまった。

「あ、いや……ごめん」

 私は顔を上げて、謝った。

「そっか。それでも、詩の本音が聞きたいと思っている私は馬鹿なの? きちんと詩の話を聞きたい私もいる。それも馬鹿ってこと?」

「鈴子。私の話聞きたいの?」

 鈴子の言葉に私は驚いた。

「なに、言ってるの? 私が自分の話だけする人間だと思ったの? ちゃんと人の話聞くよ」

 鈴子は自分のことばかり考えているものだと思っていた。

 それは勘違いだったのか。

「詩。話聞かせて」

 鈴子は私の肩を優しく撫でて、私の言葉を待っていた。

 翔月とはまた違った優しさだ。

 鈴子は話を聞くタイプではない。

 口を挟みたくなるのをこらえ、自分の手を握りしめながら私の話を聞いてくれた。