木漏れ日の中の光

 私の言葉に怪しんで、ジッと私の顔を見続けていた。

 これは、何も言えない。

 いや、鈴子だからというわけではない。

 忘れていたのは図星だから。

「いや……そんなことは」

 口を噤んでいると、鈴子はひとつため息を吐いていた。

「やっぱり、私って話しづらい?」

「え?」

 鈴子から意外な言葉が出て、驚いた。

「詩は私と話すとき、言いたいことを我慢してるよね?」

 鈴子はテキストに目を通してから、ゆっくりと閉じた。

 真剣にまっすぐに私を見据えてくる。

 鈴子に私の真意、バレてたんだ。

 なんで分かったんだろう。

 なにも言ってないし、表情にも出ていなかったと思う。

 恐る恐る私は鈴子を見上げる。

 その顔は私に言えてないことあるでしょ?そうでしょ? と聞いているようだった。

「え? いや、あの~」

 私は目を泳がせて、言葉に詰まった。

「ごまかしたって無理だよ。本当は分かってたんだよ。詩は興味がなくても私の話を聞いてくれるけど、本当はどこかでつまらないって思ってるんじゃないかって。だから、私以外の他の人とも話してほしかった。でも、詩は翔月さんと話し始めてから変わってたから」