柔らかい草原の布団の中にいるようにいつの間にか私は安心して寝ていた。
「詩?」
兄さんの呼ぶ声が聞こえた気がしたが、私はそのあとの記憶はなかった。
目を覚ました時には、ベッドにいた。
「うーん」
寝返りをうったら、床にバシンと身体を打ちつけた。
「痛っ」
また寝返りをうつと、床が固くて腰が痛くなった。
起き上がると、暗闇が広がっていた。
カーテンも閉め切っていて、兄さんが閉めてくれたのだろう。
カーテンを開けると、光が眩しい。
光に手をかざすと、指の隙間から零れ落ちる光が目に入った。
自分の心に、余計に針が突き刺さる気がした。
「……今日は学校だ」
ひとりで窓越しから見えるこの街で一番高いビルが背筋を伸ばして誇らしく立っている。
そのビルに少し悪口を言いたくなった。
「ビルさんはなんでそんないつも自信満々に立ってるの?」
変わらない街並みにポツリと静かに呟き、当たり前だがビルさんは何も言わない。
言ってもらった方が私も楽になれるのに。
「……よし!」
身体がいつにも増して、軽い。
学校に行ったとしても、私はいつもの自分でいられるか分からない。
「詩?」
兄さんの呼ぶ声が聞こえた気がしたが、私はそのあとの記憶はなかった。
目を覚ました時には、ベッドにいた。
「うーん」
寝返りをうったら、床にバシンと身体を打ちつけた。
「痛っ」
また寝返りをうつと、床が固くて腰が痛くなった。
起き上がると、暗闇が広がっていた。
カーテンも閉め切っていて、兄さんが閉めてくれたのだろう。
カーテンを開けると、光が眩しい。
光に手をかざすと、指の隙間から零れ落ちる光が目に入った。
自分の心に、余計に針が突き刺さる気がした。
「……今日は学校だ」
ひとりで窓越しから見えるこの街で一番高いビルが背筋を伸ばして誇らしく立っている。
そのビルに少し悪口を言いたくなった。
「ビルさんはなんでそんないつも自信満々に立ってるの?」
変わらない街並みにポツリと静かに呟き、当たり前だがビルさんは何も言わない。
言ってもらった方が私も楽になれるのに。
「……よし!」
身体がいつにも増して、軽い。
学校に行ったとしても、私はいつもの自分でいられるか分からない。



