木漏れ日の中の光

 兄さんはお盆を小さなテーブルに置き、私の所へすぐ駆け寄ってきた。

「起きるよ」

 私は上半身だけ起き上がり、隣にいる兄さんは心配そうに声を掛けた。

「じゃあ、水だけ飲め」

 兄さんがコップを私に差し出したので、渋々受け取った。

 口をつけると、ひんやりしていて美味しい。

 水を飲んでいる私に兄さんは私の額に手を当てて、熱があるかどうか確認してきた。

「少しは熱下がったか。よかった」

 兄さんははぁと安堵したため息を吐き、項垂れた。

 なんで、私の心配してんの。

「兄さん。私のこと興味ないんじゃないの?」

 私は両手でコップを持ち、横にいる兄さんに話しかける。

 兄さんは目を逸らしたあと、すぐに私の顔を向いた。