木漏れ日の中の光

「……詩。ずっとそうしたい気持ちはわかるけど。ほら、見て」

 翔月が指をさした方向へ顔を向けると、店員がこちらをじっと怪しそうに見つめていた。

 店員と目が合い、私は気まずくなり目を逸らした。

「翔月。ありがとう」

 私はまた冷蔵庫のドアをそっと開けてから、ほうじ茶のペットボトルを取り出した。

 また、店員を見ると、レジ打ちで忙しそうにしていた。

 ホッと胸を撫でおろして、私はお菓子コーナーへと立ち寄った。

 翔月も同じところにいたので、翔月の肩にポンと優しく手を置いた。

「なに買うの?」

 私は聞くと、うーん? どうしようかなと顎に手を当て、悩んでいる様子だった。

「……これかな」

 翔月が悩んだ挙句、一口チョコ二個を取った。

 チョコはバニラとチョコミント味を選んだ。

「翔月って、チョコ好きだっけ?」

 私はチョコを手にした翔月に聞く。

「……いや、好きではない。でも、今はこの気分だから。詩は? お菓子選ぶんでしょ?」

 手に持っているチョコを見て、翔月は隣にいる私に確認する。

「そうだね」

 ぼんやりとお菓子を眺めながら、フッと思った。