何十回も試した。
この歪んだ22日に起きる出来事を、思いつく限りのパターンで塗り替えてみた。
いつもより1時間も早く家を出て、誰もいない静まり返った学校へ向かった。
逆に、もうどうでもよくなって遅刻ギリギリまで布団の中で泥のように眠っていた。
朝食を一切喉に通さなかった。
コンビニの棚の端から端まで、食べたこともないようなお菓子やパンを買い込んで腹に詰め込んだ。
ノートが黒く染まるほど真面目に授業を受け尽くした。
屋上の踊り場で1時間だけサボり、雲を眺めた。
郁真と朝の駅で待ち合わせ、一緒に並んで登校した。
あいつの顔を見ることすら避けて、まったく別の遠回りなルートで学校へ向かった。
どんな些細なことでもいい。
できる限り、この『22日』という世界に落ちる影の形を変えようと足掻き続けた。
けれど、世界は微塵も揺らがなかった。
「そろそろ席つけよ~」
ガラリと重い音を立てて扉が開き、予鈴のチャイムと共に担任が教室へ入ってくる。ざわざわと騒がしかった教室に、諦めたように椅子を引く音が次々と響き渡る。
「おーい、日直。朝来たら、黒板の日付変えてくれよ。ったく」
担任はいつもの手つきで黒板消しを手に取り、真っ白な粉を散らしながら『21日』の文字を綺麗に消し去る。そして、寸分たがわず昨日と同じ位置に新しく『22日』と書いた。
何をしても、どれほど血を吐くような思いでやり直しても『22日』は終わってくれなかった。
この歪んだ22日に起きる出来事を、思いつく限りのパターンで塗り替えてみた。
いつもより1時間も早く家を出て、誰もいない静まり返った学校へ向かった。
逆に、もうどうでもよくなって遅刻ギリギリまで布団の中で泥のように眠っていた。
朝食を一切喉に通さなかった。
コンビニの棚の端から端まで、食べたこともないようなお菓子やパンを買い込んで腹に詰め込んだ。
ノートが黒く染まるほど真面目に授業を受け尽くした。
屋上の踊り場で1時間だけサボり、雲を眺めた。
郁真と朝の駅で待ち合わせ、一緒に並んで登校した。
あいつの顔を見ることすら避けて、まったく別の遠回りなルートで学校へ向かった。
どんな些細なことでもいい。
できる限り、この『22日』という世界に落ちる影の形を変えようと足掻き続けた。
けれど、世界は微塵も揺らがなかった。
「そろそろ席つけよ~」
ガラリと重い音を立てて扉が開き、予鈴のチャイムと共に担任が教室へ入ってくる。ざわざわと騒がしかった教室に、諦めたように椅子を引く音が次々と響き渡る。
「おーい、日直。朝来たら、黒板の日付変えてくれよ。ったく」
担任はいつもの手つきで黒板消しを手に取り、真っ白な粉を散らしながら『21日』の文字を綺麗に消し去る。そして、寸分たがわず昨日と同じ位置に新しく『22日』と書いた。
何をしても、どれほど血を吐くような思いでやり直しても『22日』は終わってくれなかった。



