断れない委員長、アメリカンなドーベルマンに懐かれる

「嵯峨(さが)、今日から来る留学生、お前の隣の席にするからいろいろ教えてやってくれ」
「はい」
 口が勝手に答えていた。
――また俺か。
 そうは思ったけど、敢えて反抗するほどのことでもない。
 こういうときは「はい」と言っておけば正解だ。実際、十八年間、それで大抵のことは丸く収まってきた。
 少なくとも、この日までは。